ゴアテックスの手入れ法

長持ちさせるコツ

 

ゴアテックスの機能を支えているのが撥水性ですが、この機能を回復させる手入れは、ゴアテックスを長持ちさせるポイントでもあります。

 

撥水性とはウェアの表生地が水をはじく性能のことで、ウェアの内側に雨などの水滴を浸入させない防水性とは全く違う快適性能なのです。この撥水性が保たれていれば、雨も水玉のように生地の表面をコロコロと流れますが、使用しているうちに撥水性が低下して表面がベタッと濡れたような状態となります。

 

もちろんゴアテックスではこの場合でもウェアの内側に水は浸入していません。ただし、表生地が水に濡れて水分を含んでしまうと、ひんやりとして不快になり、体温を奪うヒートロスという現象を引き起こす場合もあり、まるで内側に水が浸入したかのように感じるのです。

 

この快適性で欠かせない撥水性を回復させるには、十分な洗濯とすすぎをしてから更に乾燥機で乾燥させるのが効果的となっています。乾燥機の温度調整ができるときは標準に設定し、乾燥機を使用しない時は、ウェアを陰干しで完全に乾かしてからアイロンを80~120℃の低温であて布もしてかけてください。

 

ほとんどの場合ではこれで撥水性が回復します。万が一回復しない場合には、クリーニング店で撥水加工をしてもらってください。

 

保管方法についてですが、特に難しくありません。必ず洗濯して汚れを落としてから保管するのは他の衣類と同様で、スタッフバッグなどからは出して、ハンガーに吊るしておくのがベストでしょう。特に高温多湿になるクルマのトランクや屋外の収納小屋などは避けるようにするのが賢明です。